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学生起業(株式会社KeyWeave 代表) 織田 漸さん 畠山 雄樹さん

学生起業(株式会社KeyWeave 代表) 織田 漸さん 畠山 雄樹さん

九州工業大学への進学を機に、北九州市へ転入してきた織田さんと畠山さん。宇宙システム工学を学ぶ傍ら、企業のTikTok運用代行サービスを提供する事業を立ち上げ、北九州市をPRするTikTokアカウント「スケバンと北九州」も運営するなど、精力的に活動する現役大学生のお二人に、事業そして北九州への想いを伺いました。

魅力ある企業や街の情報を発信して、北九州市から新たな情報発信を。

ー起業のきっかけは?

畠山:TikTokが日本でリリースされた頃から使っていて。6年間いろいろ試行錯誤しているうちに自然といろいろな活用法やショート動画のノウハウが身についていました。そんなときに、企業の方々が「TikTokを活用したいけどやり方や具体的な活用方法が分からない」と悩んでいることに気づき、自分のスキルや経験でお手伝いできることがあるのではないかと考えて事業を立ち上げました。
織田:私は、学生のうちにさまざまなことに挑戦し続け、経験を積んでおきたいと思っていました。また、幼い頃から世の中にある不安や不満、不便を解消したい想いが強くて。この事業では、情報を発信する企業側と情報を受け取るSNSユーザの間にある不信や不安を解消して、企業とSNSユーザを繋げることができています。
畠山:大学で起業家コンテストを開催していたり、ベンチャー支援を行っていたりすることも大きいです。学内に産学官連携のイノベーション創出拠点となるコワーキングスペース「GYMLABO」があり、いまはそこを愛用しています。

ー起業をして気づいたことはありますか?

畠山:いろいろな企業の方や行政の方とお話しするなかで、若者の意見や行動に対して肯定的に捉えてくれていることが多い印象です。起業や事業運営にあたり、「COMPASS小倉」を通じてリーガルチェックをしていただくなど、北九州市は起業家にやさしいまちだと思います。そうしてさまざまな相談をさせていただくなかで、北九州を盛り上げるためのTikTokアカウントの運用もスタートしています。

ー「スケバンと北九州」ですね

畠山:はい。スケバンに扮した女性が北九州市の観光地やグルメなどの魅力発信をするアカウントを運用しています。北九州に来る前、神奈川出身の僕は北九州=怖いというイメージがあったのですが、実際に来てみると「北九州って住みやすいし、コンテンツの塊じゃん」とイメージが一転しました。だからこそスケバンという一見マイナスなインパクトで閲覧者の興味を引き、そこを入口に、全然怖くなくてむしろ安全安心なところとか、食べ物が美味しいこととか、自然が豊かなところとか、観光スポットがたくさんあることとか、北九州の本当の魅力を発信して「あれ?意外と北九州っていいところだぞ」と閲覧者の固定概念に変化を起こすことを目指しています。
織田:こういうイメージを使って情報発信できるのも、北九州の街ならではだと思っています。街と人に感謝ですね。

ー今後の活動は?

畠山:九州工業大学大学院への進学が決まっているのですが、事業に専念するために一旦休学するつもりです。北九州市を含め、九州内には魅力発信のポテンシャルを秘めた企業やコンテンツがたくさんあり、発信が十分に行われていないため全国的に知られていない現状を変える力に、私たちのサービスやクリエイティブがなれたらなと思っています。
織田:北九州市には、日本や世界中に誇れる技術やマーケットシェアを誇っている企業がたくさんあり、ポテンシャルを秘めた企業がたくさんあります。そうした企業のSNSサポートを行う一方で、企業が自社内でSNSを運用できるような内製化システムを構築・提供していきたいと考えています。

学生起業(株式会社KeyWeave 代表)

畠山 雄樹さん

神奈川県相模原市出身。九州工業大学工学部宇宙システム工学科在籍。所属する研究室では留学生とともに衛星開発を行っている。

織田 漸さん

長崎県島原市出身。九州工業大学工学部宇宙システム工学科在籍。宇宙材料学を専攻。国内企業とともに宇宙空間で活用される光学ガラスの研究・開発を行っている。