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子育て支援団体運営kids cham さん (左)髙木 美奈さん (右)佐々木 遥香さん

子育て支援団体運営 kids cham さん (左)髙木 美奈さん (右)佐々木 遥香さん

北九州市の子育て世代に向けた情報を発信するサイト、SNS『kids cham(キッズチャム)』を運営する髙木美奈さんと佐々木遥香さん。生活に欠かせない公園や病院情報だけでなく、親子で楽しめるイベント情報などを幅広く精力的に発信しています。そんなおふたりに、北九州市の子育て環境とやりたいことを実現させる楽しさについて教えてもらいました。

親子とこのまちの未来へ。子育てが楽しくなる情報を発信したい。

ーkids chamはどんなサイトですか?

髙木:kids chamは北九州の子育て世代に向けたサイト、SNSです。主に習い事、公園、イベント、病院の4本柱で情報発信しています。

佐々木:活動をはじめたのは2021年5月ですが、インスタグラムのフォロワーは約1万人(2022年9月現在)と、多くの人に見てもらっています。

ーこの活動を始めたきっかけを教えてください。

佐々木:私と髙木は北九州市戸畑区にある戸畑高校の同級生なんです。学生時代から仲が良く、情熱を注いだ体育祭でさらに絆を深めた大切な友達なんです。

髙木:卒業後、しばらくは連絡を取っていない時期もありましたがお互いにママになってから会うようになりました。そんななかで「病院、どこがいいかわからない」とか「子どもをどこに連れていこう」などといった悩みを話すようになったんです。

佐々木:それで、その悩みって全部情報が少ないからだよねという話になり。私たちが「あったらいいな」という情報を発信できる場所をつくろう!という想いがあふれたんです。振り返るとそれがきっかけですね。

髙木:また、北九州はポテンシャルが高いのに、情報発信がうまくいっていない気がして。検索しようと思えばできなくもないですが、その検索する時間がもったいないですし「kids chamさえ見ておけば大丈夫!」という情報発信を目指しています。

ー「kids cham」からは、大きな北九州愛を感じます。

髙木:私は東京で暮らしていたことがあるんですが、そのときから北九州に帰りたくてしょうがなかったんです。今、北九州で子育てをしていると無料で利用できる施設が充実していたり、公園も多いことに気付きます。特別な遊びをするなら東京のほうが充実しているかも知れませんが、毎日のことですから、近くの気軽に利用できる施設のほうがありがたいですよね。

佐々木:kids chamって福岡全域をエリアにしてもよかったんです。でも、北九州エリア限定。これってやっぱり地元愛ですよね。

髙木:この活動をやっていると「この情報、他のママやパパに共有してください」という声をいただきます。それがすごく嬉しくて。kids chamを運営しているのはもちろん私たちなんですけど、見てくれているママやパパたちみんなでつくっている感じがするんですよね。

佐々木:みんなのkids cham愛、北九州愛を受け取っています。このまちは、何かをがんばっている人に優しいというのを身をもって感じています。「がんばりよるみたいやね」という声をよくかけてもらえるんです。みんな応援するのが好きなのかも知れませんね。いいことはすぐに広まるので、新しいことをはじめやすいと思いますよ。

髙木:まだ駆け出しだった頃から協力してくれた人やクラウドファンディング(2021年にサイトの制作費を募った)で力を貸してくれた仲間がたくさんいます。その人たちにも恩返しがしたいとも思っています。

ー活動する際に、大切にしていることはありますか?

髙木:私たちは、起業をしたというよりもやりたいことを続けているという感覚が強いんです。「楽しく、楽に」がモットーです。kids chamを利用して、みなさんにも子育てという期間を「楽しく、楽に」過ごして欲しいですね。

佐々木:発信の際には、本当に子どもにとって有益な情報か?という基準を大切にしています。私たちが力を入れている情報のひとつに習い事情報があります。私たちが習い事を大切にしているのは、子どもの夢や将来につながると思っているからなんです。
例えば、柔道を習いはじめたことをきっかけに人に優しくなれたり、将来の夢が決まったり。もしかしたら、オリンピックに出られるかも知れない。そんなきっかけをつくりたいんですよね。

髙木:だから、習い事教室を集めたイベントを開催したんです。(今後も定期的に開催予定)実際に、どんな習い事ができるのかをリアルに体験できる機会です。なかなか一覧化した情報だけではわかりづらいですからね。

ー今後の目標はありますか?

髙木:この活動を長く続けて、北九州をもっと盛り上げたいという想いが強いですね。現在、北九州市と連携して子育てママの就労支援について広報していく予定です。私たちが培った発信力がまちの役に立てばいいなと思っています。

佐々木:ネットだけでなく、ママやパパ、子どもたちに直接会えるイベントも実施していきたいと思っています。もちろん、一回きりのイベントではなく有益で長く続けられるものを。この活動を子どもたち、まちの未来につなげていきたいですね。

子育て支援団体運営

kids cham

戸畑高校時代からの友人関係のふたり。子育てという共通の悩みから北九州市に特化した子育て情報サイト『kids cham』を立ち上げる。「水遊びスポット45ヶ所」や「病院のリアルなクチコミ」など子育て世代の暮らしに欠かせない情報を発信している。北九州市との連携やイベントの開催など、精力的に活動している。