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ファッションデザイナー 山本 千聖 さん
ファッションデザイナーの山本さんは、神奈川県出身。5年前に福岡県へ移住しました。それから3年後に縁があって門司港(北九州市門司区)へ。門司港のまちの魅力を感じ、気付いたら住むことになっていたと言います。まちがまとう雰囲気、そこに住む人々のあたたかさなど、門司港の魅力ある「空気感」について教えてもらいました。
港町の空気感とあたたかい人たちが、視界をぐっと広げてくれた。
ー門司港へ移住したのはいつですか?
2年ぐらい前に門司港に来て、最初は、黒田征太郎さん※の作業のお手伝いをしていました。その前に、関東から福岡県の別のまちへ引っ越して来たんですけど、それが5年前くらい。門司港に初めて来て、そこから半年くらいシェアハウスで生活して、すごい空気感のいいところで、気づいたら住むことになっていました。
※黒田征太郎氏 国際的に活躍する画家/イラストレーター 2009年から北九州市門司区在住
ー空気感の良さは、どのあたりで感じますか?
門司港は、港町の空気感がすごくあるなと私は思っています。そのなかで、いろんな人がいろんな場所でそれぞれに動いているっていうのがすごく自然に許されていると感じるんです。まちのどこへ行っても、誰かに会うと「おう!」と自然と言ったり、「何やってんの今」みたいな話があったりとか、何かそういう出会いがところどころに散らばっています。
さらに、みんなそれぞれ違って当たり前だし「それでいいじゃん」っていう空気感がなんとなくある気がします。自分も「それでいいか、こんな感じでいこう」と、軽い感じでのびのびやれてるのがすごく好きですね。
ー北九州市、門司港への移住をオススメするポイントは?
門司港は、田舎暮らし初心者にはとっても優しいまちだと思います。駅前は都会的な部分もありつつ、ちょっと足を伸ばせば自然もあったり、人が全然いないような息が抜ける場所もあって。そのバランス感が私には居心地がいいポイントだなと思いますね。家賃も月3万円とか珍しくないですし、手持ちが20万円くらいあれば、2〜3か月は生きていけますよね。
それから、門司港の特徴としてあげられるのが、海に近いまちということ。視界に海が入りやすいのは、気持ちがいい。高層ビルや高い建物もそんなにないですし。坂が多いまちなので、海を見下ろす感じとかも気に入っています。門司区役所の近くに、門司港駅と海を同時に見下ろせる場所があって。私は、そこを一人で歩きながら作業場に向かう時間がとっても好きですね。
ー窮屈なところにいると、視野が狭くなってしまいますよね。
そうですね、例えるなら前髪を久しぶりに切ったときと同じ感じ(笑)あれ?こんなに視野広かったっけみたいな。パノラマ感が広がるんですよね。それで、空があって、海があって、街があって、人が歩いてるっていうのを俯瞰で見て、自分の作業場に向かうルートがすごく自分にとって調子がいいというか。自分と向き合う時間だと思います。
門司港は徒歩圏内で生活できるまちで、そのなかで道端の雑草が目に入るようになって。道にあるもの、すでにあるものを使って何かカタチにできるかもしれないなと思ったのがきっかけで、今やってる雑草や植物をいかしたデザインにつながりました。たぶんこの土地だからできたこと。自分に合った生活リズムや仕事のスタイルを、門司港で見つけることができました。
※取材日:2022年3月
ファッションデザイナー
山本 千聖
神奈川県生まれ。服飾専門学校を卒業後、東京を拠点とするファッションデザイナーのアシスタント経験。その後福岡県広川町の地域おこし協力隊として、「洋裁ができるコワーキングスペース」のオープンに尽力。北九州市に移住後は、黒田征太郎氏のアトリエにて創作活動を行っている。
- Instagram : https://www.instagram.com/chisato_yamamoto_/
北九州市を拠点に活躍するクリエイティブな方々の等身大の姿を届ける動画「New U begins」を公開中!
Undisturbed -yamamoto chisato-出演するのは、ファッションデザイナーの山本 千聖さん。
2年前北九州市に移住し、現在は門司港のアトリエで洋服のデザインから制作までを手掛ける。市外出身の彼女が感じる、他の都市にはない、北九州市の魅力とは。 New U begins
北九州市を拠点に活躍する方々に、実際に生活する中で感じる、北九州市のいいところや好きなところ、やりたいことを実現できる理由をお聞きしました。お話をお聞きする中で気づいたのは、北九州市には、様々な「U」が存在すること。この動画の中には、北九州市の潜在能力や無限の可能性がぎゅっと、詰まっています。