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グラフィックデザイナー城下 健悟(Free P)さん

グラフィックデザイナー 城下 健悟(Free P)さん

グラフィックデザイナーとして幅広く活動する城下さん。様々な経験を重ね、まちで活躍する現在ですが、かつては北九州市の外へ気持ちが向いていたと言います。そんな城下さんが、まちに根付きこの場所で夢を描き、充実した毎日を送るに至った経緯を教えてもらいました。

いろんなまちを見て、北九州で夢を描くことのおもしろさに気付いた。

ー現在、どんな活動をしているか教えてください。

グラフィックデザイナーをやっています。ロゴのデザインをやったり、タイポグラフィーでモノをつくったり。写真をコラージュすることもありますし、グラフィック全般を幅広くやっていて、スタイルにはこだわらずにやっています。
もともと、出身は北九州市で、16歳ぐらいからファッションや音楽に興味を持って、そこから洋服のデザインやDJをしている人とつながるようになりました。イベントにも出るようになり、そのイベントのフライヤーがすごくかっこいいなと思うようになりました。自分もかっこいいフライヤーをつくってみよう、と思ったのがグラフィックデザイナーのスタートですね、今思えば。

ー北九州市を出ようと思ったことはありますか?

北九州を出て、福岡市に4年間住んでいたことがあります。その後、1年弱カナダに滞在していて、結局北九州に戻ってきました。
福岡市や海外に行ったのは、外に出たい欲が結構あって。いろいろあって戻ってくることになったんですが、今は北九州から出ようとは思わないですね。

ーその心境の変化は何があったんですか?

今、スマホがひとつあるだけで地球の裏側の人ともすぐに連絡が取れる時代で、どこにいたって仕事は受けることができます。休みの日にはレコード屋へ行って、帰って音楽を聴いて、どこに行ってもやってること結局変わらないなと気付いたんです。いろいろ移動した結果、どこでも自分の気持ちは変わらないから、場所に固執はしてないです。東京って家賃5倍くらいすると思うんです、北九州と比べて。ここは必要なものも手に入るし、すぐに山や、海に行ったりもできる。さらに、ちゃんと夢のある生活ができるから、ここで満足していますね。

ー北九州市での夢のある生活ってどんな生活でしょう?

例えば、自分がつくったものが世界中のレコード屋さんに置かれてるとか、考えただけで僕は楽しいなと思うんです。夢があるっていうのは、そういう話だと思います。どこに住んでいても、大きな夢に手が届きそうな感じですね。
昔は、都会じゃないと夢は描けないと思っていた時期もあって。でも、最近ちょっと価値観が変わったというか、ここにいてもできるんだって思っています。東京の5倍、10倍の生活コストを払わなくても住みたい家に住んで美味しいご飯を食べながら、まちや自然と共存してやりたいことができる生活ってことですかね。

ーそういう暮らしをしていることについて、周囲の人の反応はどうですか?

みんな知ってるんですよね、僕が目指していることを。それで、応援してくれています。人のやりたいことを否定しない空気が北九州にはあるのかもしれないですね。
また、この「New U」に登場する人たちも、どこかでつながっていて。たぶんまちの規模が小さいからみんな知り合いになって、ジャンルの違う人たちもごちゃ混ぜになってて。それはこのまちのおもしろいところですね。

グラフィックデザイナー

城下 健悟(Free P)

1993年生まれ、北九州市出身。福岡市や海外移住後、北九州市へUターン。現在は、グラフィックデザイナー、イラストレーターとして活動。広告デザイン、市内のアパレルショップや飲食店、国内外のミュージシャンとのコラボレーション、作品の展覧会や物販などを行う。

北九州市を拠点に活躍するクリエイティブな方々の等身大の姿を届ける動画「New U begins」を公開中!

Unlimited ‐shiroshita kengo-
出演するのは、グラフィックデザイナー/イラストレーターの城下 健悟さん。
市内のデザイン会社に勤務するかたわら、オリジナルプロダクトの制作や販売を行う。海外アーティストのレコードデザインなどを手掛け、世界でも活躍する彼が、北九州市で働く理由とは。
New U begins
北九州市を拠点に活躍する方々に、実際に生活する中で感じる、北九州市のいいところや好きなところ、やりたいことを実現できる理由をお聞きしました。お話をお聞きする中で気づいたのは、北九州市には、様々な「U」が存在すること。この動画の中には、北九州市の潜在能力や無限の可能性がぎゅっと、詰まっています。