NewURelay Message

北九州市を舞台に自分らしく活躍する人たちの声を、リレー形式でお伝えします。その想いや描く未来予想図は人それぞれ。10人いれば10通りのアンサーがあります。その多様さは、北九州市だからこそ。彼らのリアルな声をキャッチしてください。

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「カフェcausa」  遠矢 弘毅さん

リレーメッセージ、第一弾は遠矢弘毅さんです。遠矢さんは、小倉駅北口のインキュベーションカフェ「Café Causa」のオーナーであり、行政の認定するインキュベーションマネージャーの顔も持ちます。まちの相談役として、どんな視点でこのまちを見渡しているのかをお話していただきました。

今、あなたが北九州にいる理由は?

私は鹿児島県出身です。北九州は、居心地が良くて居付いてしまいました。転職の回数は自慢できるほど。そのおかげで、たくさんのネットワークや経験ができました。2010年には、北九州市小倉北区にインキュベーションカフェ「Cafe Causa」をオープンさせました。「causa」は、ラテン語で「きっかけ」という意味があります。
起業を目指す人やこのまちを舞台に何かはじめたい人が集い、情報交換し、化学反応が起こる場所です。これまでに多くの出会いがあり、いろんな人たちが起業して、このまちをはじめ各所で活躍しています。今では「何かあったら遠矢に相談へ」と、あちこちで言われているようです。私自身は、コンサルでもないし、特別なことをしたつもりはありませんが。ただじっくりと相手の話を聞いて、質問しながら本質へ導くという対応をしています。事業面だけでなく、精神面でも支えたいですね。

北九州で事業や好きなことを続けるコツは?

人口100万人のまちです。東京や大阪、福岡みたいな大商圏ではないけれど、決して小さくもない。だから、商いも小さくても成立するんです。なんとかなると思っています。
それよりも、ちゃんと好きなことをやれているか?楽しくやれているか?が長続きするコツかな。それがこのまちでいろんな人を見て至った考えですね。生活は、なんとかなりますよ。家賃も物価も安いですから。

「あたらしいことをはじめやすい都市」と感じるポイントは?

北九州は約10年くらい前に、リノベーションスクールを全国で初めて開催したまちです。それをきっかけに、リノベーションでまちを生まれ変わらせる「北九州家守舎」を設立しました。それからですかね、より一層、開業やスタートアップがやりやすくなったのは。
また、今の時代は、自分らしく生きようとする人が増えていますよね。働き方もそうだと思うんです。この10年でできたスタートしやすい土壌に、今の時代の流れが加わり、そこに昔からある「仲間とつながりやすい」土地の長所が重なって、まさに「あたらしいことをはじめやすい都市」と言えると思っています。
それから、学生の多さ、中小企業の多さも新しいことが生まれる要因のひとつです。柔軟さや活発さは、彼らから発せられるエネルギーのような気がします。

今の若い人たちへメッセージはありますか?

どんどん、チャレンジして欲しいと思いますね。失敗しても、また次のことをやればいいですから。ようやく、このまちにも20代で新しいことをはじめる人たちが出てきたように感じます。私とは、30歳くらい歳が離れていますが、このまちでチャレンジする仲間だと思って接しています。逆に、私の30歳上、つまり80歳くらいのかっこいい先輩は、私の目標でもあります。そんな先輩たちのように、若い世代の足枷にならないようなモノを残していきたいですね。
Cafe Causaの扉は、チャレンジする人みんなに開かれています。この扉が、あなたの未来とつながっているといいですね。機会があれば、いつでもお話聞きますよ。

遠矢弘毅 Hiroki Toya
1986年大学進学を機に鹿児島から北九州に移住。
リクルート、会計事務所勤務ののち財団法人北九州産業学術推進機構にてイン キュベーションマネージャー。2010年café causa(インキュベーションカフェ)創業。エリアマネジメントの株式会社北九州家守舎代表取締役、ソーシャルビジネ ス支援の(一社)ソシオファンド北九州理事、新しい地域ツーリズムに挑むホス テル&ダイニング株式会社タンガテーブル取締役。Ale&ade(レモネード移動販売)の運営、テレビ西日本「NEWSファイルCUBE」コメンテーター。

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